独身貴族のブログ

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#21 投資国の決定:忘れていたリスク

前回書いた通り、検討物件をカンボジア1件とベトナム1件に絞ったわけですが、シンガポールに帰ってからも両業者と細かいところを確認します。購入にあたっての手数料や税金、家具の手配料等々(新興国では基本的に家具付にしておかないと入居者がつきません)… どちらにしようかなと迷っていたところで、とても大事なことに気づきます。それは、

為替リスク

です。これまで不動産そのものに気を取られて、新興国投資で最も大きなリスクの一つである為替を忘れていました。

これまで紹介してきた新興国は、カンボジア以外みな変動相場制を採用しています。これはつまり、市場の動きに合わせて現地通貨の価値が上下するということです。新興国の中でもマイナー通貨であるベトナムドンやミャンマーチャットでさえ、変動相場です(これらの国々ではドルでの支払いも通用したことがあったので、一応調べてはみたのですが)。そして長期的には、少なくとも対米ドルではこれら新興国の通貨は下落の一途を辿っています。対円でのトレンドは場合によりけりで一概に結論付けられませんが、不動産投資に不動産そのものの要素以外の余計なリスクは負いたくありませんでした。

これで検討すべき選択肢は実質的にカンボジア一つに絞られたのです。カンボジアでは、現地通貨であるリエルの価値が米ドルに連動(ペッグ)するという固定相場制が敷かれており、過去10年間は1ドル=4050リエルあたりを推移し続けています。アジア通貨危機(当時ドルにペッグされていたタイバーツに大量の売りが入りその結果変動相場に移行せざるを得なくなった)が再来でもしない限り、当分は足下の対ドル為替リスクは極めて小さいといってよいでしょう。勿論対円では為替リスクが生じますが、資産分散の点でドル資産の保有は多少あってもよいものと考えました。

この点にもっと早く気づいていれば(むしろ何故気づかなかったのか…)、カンボジアに絞って精密な調査が出来たのですが、より多くの国を視察して知見を広められたということで、とりあえずよしとすることにしました。