独身貴族のブログ

旅行、食べ物、投資、日々の日常などなど、独身貴族らしく綴ります

           

#34 カンボジア旅行2 - ポルポトが遺したもの -

トゥールスレン虐殺博物館




プノンペンを訪れた際は、必ず行くべき「観光地」といえるでしょう。1970年代初頭、ポルポト率いるクメール・ルージュ政権は当時のカンボジア国民の15-25%にあたる300万人ほどを殺害したとされていますが、正確な人数は現在でも分かっていません。

このあたりの歴史はウィキペディアを見てもらった方が早いのですが、このポルポトという人の恐ろしいところは、原始農耕時代の自給自足の生活、つまり原始共産制を人間社会の理想と本気で信じ、良心で以て殺戮を行っていたと思われることにあると感じられます(本人は後のインタビューで一切の殺人を否定していますが、同時に自分の行ったことはすべて国と人々のためだったと不気味な示唆もしています


【日本語字幕】ポル・ポト 最後のインタビューと死 - The last interview with Pol Pot

)。スターリンだって毛沢東だって、ヒトラーですら、100%良かれと思って人を殺した人物ではないでしょう。一方ポルポトは、知識も階級もお金も娯楽も何もない、ただ畑を耕して自給自足する生活が理想的な人間のあり方であると本気で信じていた節があり、その理想の実現のために農耕とは相容れない知識人を次々に拷問・虐殺していきました。その舞台の一つのなったのがこの虐殺博物館というわけです。

というわけで、今回で2回目の訪問になるのですが、雨季ということもありとにかく暑い!

グロテスクではありますが、歴史好きには避けて通れない展示物が多くありすべて見るのには時間がかかるので、特に女性の方は暑さや汗対策を万全にしてから向かった方がよいでしょう。

また、数年前にポーランドのアウシュビッツも訪れたことがあるのですが、トゥールスレンの方が博物館としての整備が進んでおらず、逆に当時の有様がよりなまなましく伝わってきます。一方、ユダヤ人とカンボジア人とでは、世界に訴える力も資金力も残念ながら違ってしまうんだな、と正直なところ感じました。

 

f:id:dokushinkizoku1:20190817234821j:plain
博物館の入り口。音声ガイドありです。ホテルからトゥクトゥクで10分程度で中心部からも行きやすい。

f:id:dokushinkizoku1:20190817234724j:plain
✖とつけられたポルポトの像

f:id:dokushinkizoku1:20190817234629j:plain
かつては学校だった拷問場

 

また、今回は行きませんでしたが、前回旅行時に訪れたキリングフィールドの写真も載せておきます。トゥールスレンが拷問の場、キリングフィールドが文字通り殺害の場、といったところでしょうか。

f:id:dokushinkizoku1:20190817234442j:plain
キリングフィールドのモニュメント(中は人骨の山)

 

f:id:dokushinkizoku1:20190817234513j:plain
赤ちゃんをぶつけて殺害した木