独身貴族のブログ

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#53 劣後債とはなんぞや

 

最近、証券会社のウェブサイト等で、株式投資やFXに加え、「劣後債」という言葉をよく見たりしませんか?僕が口座を持っている楽天証券にも、劣後債のページが。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/bond/foreignbond/usd/issued06.html

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今回は、この劣後債について解説したいと思います。

まず、「債」とついているので、これは企業の発行する債券、つまり社債になります。社債とは、日本国など国が発行する国債の企業バージョンと思っていただければよいです。

次に「劣後」ですが、これは「弁済順位」が劣後するという意味になります。かみ砕いて言いますと、

会社がヤバくなった時*、利子と元本の返済が普通の社債よりも後回しにされ、返ってこない可能性が高い

ということです。

*ヤバいというのは、必ずしも企業の破綻だけを意味しません。破綻に加え、財務指標の悪化とか、最近では政府が「お前んとこちょっと危ないんちゃうか?」って半ば勝手に判断した時とか、債券によって異なります。

普通の社債より危ないということなので、利子も高く設定されており、投資家にはその分魅力的に見えるというわけです。


... ちなみに、最近では金融機関の発行する劣後債が増えてきています。これは、リーマン危機時に、欧米の複数の金融機関が政府資金(=税金)によって救済されたことと密接にかかわりがあります。

キサマら、ようわからん金融商品作って危機引き起こしといて、俺らに税金で救済させるんか!ほんで挙句の果てにまだ膨大なボーナス貰いやがって!ふざけんなやドアホ!


と政府(と国民)が怒ったことに原因があります。

会社がリーマン危機時のようにヤバくなった時、税金ではなく、その企業のことを分かって投資しているはずの債券所有者に損害を負担してもらおうというわけなのです。破綻したらそれでもう終わりなので、ここでいうヤバいが必ずしも破綻を意味しないと上で述べたのは、こういう背景もあるのです。

ここで、私たち個人投資家にとって債券よりもはるかに馴染みのある株式について、弁済順位は劣後債の更に下になります。企業にとって、劣後債は劣後といってもあくまで債務(=期限が来たら返さなきゃいけない、ちなみに永久債というちょっと性格の違うのもありますが、ここでは論じません)、株式は資本なのです。株式に返済期限がないのはそういうことです。


個人的な意見としては、上記のようにリーマン危機以降金融機関に対する規制が強まったこともあり、「さすがにこんなヤバくはそうそうならんやろ?!」という条件で発行されている劣後債が多くあります。よって、低金利の昨今、投資家にとっては確かに魅力的だと考えます。しかし、上で述べたように劣後債には劣後と示されるしっかりとした理由があるので、それを踏まえたうえで購入すべきかと考えます。

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